勝利

今回は要望があったダイアナのスプリットプッシュに関して解説しようかと思います。
今回の記事は私の日頃の鬱憤を含んでいる為、かなり辛辣な表現が多いと言うことを理解した上でお読みください。

まず皆さんはスプリットプッシュに関してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「集団戦した方が良い」「必ずTPで寄らなきゃいけない」「育ってる奴は集団戦に参加しろ」等の集団戦が正義と言う考えの方は当記事を読むことをお勧めしません。
何故ならダイアナのスプリットプッシュとはこれらの正反対に当たるものだからです。
SoloQ最強プレイヤーと名高いDopaがSoloQのスプリットプッシュに関して述べています。
LoL Chart様がまとめてくれた素敵な記事があるのでまずはこちらをご覧ください。

ご覧頂けたでしょうか?
それでは私なりにダイアナのスプリットプッシュに関してまとめていきましょう。
と言いつつこちらの動画もご覧ください。

この動画はシーズン8の実際の私のプレイを一部抜粋してまとめたものです。
ダイアナのスプリットプッシュの強さはこの動画を見れば分かって頂けるかと思います。
口が悪いのはご愛嬌ということで見逃してくださいw
スプリットプッシュする際は通常時より集中するのでこういうこともあります。

さて、この動画を見てこのように思った方は居るのではないでしょうか?
「ただ育ってるだけ」「相手が甘えただけ」等々...当たり前です!
スプリットプッシュとはそのゲーム内で育っている人にのみ許された戦術です。
甘えた相手を執拗に狙い相手の心を折るのに適した戦術です。
育つ術を持たない人には許されないものということをご理解ください。
前置きが長くなりましたが、ここからダイアナのスプリットプッシュに関して解説していきます。


スプリットプッシュをする為の最低条件...
・1対1で確実に勝てること
ダイアナがスプリットプッシュをする際に必ず敵の誰かが止めに来ます。
その敵に負けてしまうようでは何のプレッシャーも与えることが出来ません。
誰が来たとしても必ず勝てるのならば相手に相当なプレッシャーをかけることが出来ます。
・1対複数で確実に一人以上キル出来るもしくは逃げれること
ダイアナを止めに敵が複数で対処するということもあります。
その際に何も出来ずに犬死してしまえばただの養分でしかありません。
最低でも1-1トレードをすることが出来れば、敵はかなりの時間を失ったことになります。
・他のレーンとミニオンの進軍具合を合わせること
スプリットプッシュしているレーンが孤立していた場合、敵は非常に少ないリスクでピックアップすることが出来ます。
その状態では味方がカウンターアクションを起こすことが出来ない為、スプリットプッシュする際は必ず敵の位置以上に味方の位置を意識しましょう。

以上の最低条件が満たせない場合はスプリットプッシュするべきではありません。
誰が相手でも1対1で勝てるようにする為の方法はダイアナのレーニングについて - 基礎編 -をご覧ください。
ここから先は最低条件を満たした上での行動について先程の動画のシーンに触れながら解説していきます。
とは言っても動画内の私がそれなりに喋っているので何をしようとしているのかは分かると思います。


シーン1 - BOT 1st+2ndタワー破壊まで...
敵JGの位置が見えずに攻め切れていない状況です。
しかし味方がMIDでアクションを起こそうとしているのでこちらも同時にアクションを起こします。
何故同時にならばアクションを起こしても良いのか?
この状況はMID、BOTでこちらのチームが有利であり更にはアクションを起こせるものです。
不確定要素は敵シェンのR+敵JGの寄りのみです(動画内には映っていませんが敵SUPのリコール確認済み)。
前者のシェンRは味方TOPが止めることが出来る位置に居る為、無視して良いですね。
では後者の敵JGが何処に姿を現すかによってどんな利益が生まれるか考えてみましょう。
動画の通りにMIDに見えた場合、BOT1stタワーが確実に破壊出来ます。
ADC一人ではダイアナを止めることはまず出来ませんね。
それを理解した敵ADCはタワーを放棄して撤退しました。
次にBOTに見えた場合、ダイアナはキル出来るかもしれませんが、MIDの1stタワー破壊のみで済まずにMIDの2ndタワー破壊もしくはヘラルドの確保が確実になります。
ヘラルドに繋がるということは更に何処かのタワーが破壊される可能性も出てきますね。
更には敵ADCがデスするリスクもありますね。
MID、BOTでアクションが起きる状況で敵JGがTOPに現れるということはまずない為、TOPに関しては割愛します。
このように、どちらに転んでもこちらが美味しい状況を作り出すことが非常に大事です。
1つのオブジェクトに拘るのではなく、複数のオブジェクトに同時にチェックをかけことが出来ると確実にオブジェクトに繋がります。
○×ゲームのダブルリーチと言えば分かりやすいでしょうか?
スプリットプッシュをする際はどんな時でも相手にとって苦渋の選択を迫るプレイを意識しましょう。
更にこの後、敵ADC・SUPがMIDに確認出来た為、BOT2ndタワーが破壊出来ましたね。
この短時間ではタワーを破壊出来ないと相手が甘えてしまった結果です。
ダイアナのタワー破壊性能は全チャンプの中でもトップクラスです。
このような状況でもタワーに繋げることが出来るということも意識してプレイしてみましょう。
キルよりもチームGoldを手に入れる方が美味しいです。

シーン2 - BOT 3rdタワー+インヒビター破壊まで...
敵TOPジャングル内で4対5で集団戦をしていますね。
この状況だとダイアナは確実にBOTインヒビターまで破壊することが出来ます。
味方が壊滅しそうだとしてもこの状況で寄る必要は一切ありません。
それ程までにインヒビターを破壊出来るというのは大きいです。
味方が壊滅して敵がバロンを狙おうにも敵も痛手を受けている為、この時間では安全に行うことは出来ません。
ダイアナを止めようにも1対1では誰も敵わない為、最低でも敵は二人以上帰還しなければいけないので尚更バロンには行けないですね。
仮に敵がバロンに行った場合、ダイアナは更に進軍してネクサスタワーまで破壊し下手をするとネクサスまで破壊してしまいます。
このようにキルに関係無く確実にインヒビターを破壊することが出来る場合は寄る必要はありません。
バロンバフとは所詮インヒビターやネクサスを破壊する為の過程でしかありません。
その過程を必要とせずにヒンヒビターを破壊出来るならば躊躇い無く破壊してしまいましょう。
寄ったせいでオブジェクトに繋がらない可能性があるより、寄らずに確実にオブジェクトを取りましょう。
この状況もシーン1と同じく味方と同時にアクションを起こしていますね。
同時にアクションを起こすことによって敵の判断を迷わすことも可能です。
敵にとっては苦渋の選択であり、悩む時間すら与えないのが理想的です。

シーン3 - BOT 2ndタワー破壊+敵ADCキルまで...
私が好む戦法の1つです。
オブジェクト+aを狙うことによってすぐに次の動きに繋がります。
動画内でも私が言っている通り、甘えている敵をピックアップしましょう。
相手の癖等も理解出来ると尚良しですね。
今回で言えばこのドレイブンは"CSを取る為に前に出る" "調子に乗ったプレイをする"とかなり強気なプレイヤーです。
このように甘えた奴から狙っていき育つことが重要です。
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」とはよく言ったものです。
更に甘えたプレイをするFeederをピックアップすることには他のメリットもあります。
まずはキルされた当人を萎えさせ、前に出ることを怖がらせます。
これによってこちらが自由に動くことができ、視界差を更に広げることが出来ます。
次に育っている敵プレイヤーにも悪影響を与えることが出来るということです。
実際に自分が育っている時に味方が何度もデスを重ねていたら萎えませんか?
「何やってるんだ?」「流石に学習して欲しい」等と良くない感情が湧き出ますね。
ということで自分がされて嫌なことを相手にもしましょう。

シーン4 - BOT 3rdタワー破壊からゲーム終了まで...
MIDで4対5で集団戦をしていますね。
これもシーン2同様に寄る必要は一切ありません。
この状況だと確実にBOTインヒビターを破壊することが出来る為、仮に壊滅したとしても後に全員でMIDを押すだけで良くなります。
バロンやドラゴンもない為、尚更寄る必要はありませんね。
ただ、このシーンは味方に文句を言いたいです。
何故ならこちらのチームは既にバロンバフを持っていて尚且つTOPのインヒビターが既に破壊されています。
そして敵は1対1どころか1対2や1対3でもダイアナを止めることは困難です。
味方はただ黙ってMIDでミニオンにバロンバフをつけて待つだけで良いのです。
敵がダイアナの方に行くならばMIDを押し、行かないならば敵が仕掛けれない位置取りをするだけで勝てる場面です。
確実にMIDかBOTでアクションを起こすことが出来る状況で戦ってしまうというのはあってはいけないことです。
正直な話、知識不足と言う他ありません。
これで味方に何故寄らないんだと文句を言われても無視で構いません。
集団戦をしなくても勝てるのにするのは不確定要素を増やすだけで得策ではありません。
話が脱線しましたね...戻しましょう。
味方が本来起こしてはいけない集団戦をしていて尚且つ敵がダイアナを止めにこない為、躊躇い無く進軍しましょう。
因みにこのシーン4ですが、私はゲームエンドまで狙う予定はありませんでした。
敵が見逃してくれなかったので自己防衛でキルしただけなのですが、結果的にゲームエンドまで行ってしまいましたね。
この正々堂々の正面突破する力があるのもダイアナの魅力だと私は思います。
このシーンも今までと同様味方のアクションタイミングに合わせて行ったものですね。

シーン5 - 2キルからゲーム終了まで...
Duo中なのでVCを繋いでいますがお気になさらずに...。
試合に負けており、こちらのダイアナが非常に強い状況です。
敵の誰かがBOTのウェーブクリアに来ることを予想してブッシュに隠れていたら敵のTFがやってきてキルされてしまいましたね。
互いにバロンを警戒している中でBOTのウェーブを放置出来ないという相手の甘えた気持ちに付け込んだプレイです。
ダイアナはTPを持っていませんが人数差をつけたことによってバロン側で4対4で戦える状況になりました。
しかしそれではダイアナのxPeke(バックドア)でゲームが終わってしまう為、敵TOPが守りに来ました。
この時点でダイアナは理想の1対1状況を作り出し、更にはバロン側は4対3で当たることが出来ます。
敵にとって苦渋の選択を迫ることが出来ています。
敵は焦り判断を迫られた結果、全滅+ゲームエンドという敵にとって最悪の落ちになってしまいました。
TPが無いにも関わらずスプリットプッシュを行い、バロン側で4対5が起きた場合を想定してみましょう。
味方はバロンに触れている敵に仕掛けられない程度にちょっかいをかけ、リコールさせなければダイアナがネクサスを破壊してゲーム終了です。
逆に敵が複数でダイアナを止めに来た場合はどうなるでしょう?
超火力のダイアナが最低でも1-1トレードをして時間稼ぎをして味方がバロンに触れれるように立ち回れば良いだけです。
砂時計も所持している為、それなりに時間を稼ぐことは可能です。
この際にダイアナは敵のTP持ちの相手と1-1以上のトレードをして敵のUltを吐かすことが出来れば更にバロンを取り易くなります。
このようにTP無くてもスプリットプッシュしなければならないこともあります。
勿論、Duo相手がADCで不用意な集団戦をしていないというのも大きいですね。
ただSoloQは実際DuoQと言っても過言ではない為、お見逃しください。

シーン6 - 1キルからゲーム終了まで...
シーン5同様にVCを繋いでいます。
今回はDuoの相手はJGです。
.集団戦で役に立たないダイアナが集団戦で猛威を振るうサイオンを止めているシーンです。
既にTOP、BOTのインヒビターを破壊している為、味方はシーン4同様にMIDで睨み合いをしていれば良いだけのシーンなのですが、動画内でも言っている通り味方ナサスが馬鹿をやりました。
こちらのチームがダイアナ以外育っておらず集団戦をしても勝てない為、敢えてMIDでグループしていません。
相手の唯一のタンクをこちらで抑えて相手を上下に振る動きをさせたかったのですが、ナサスが馬鹿をやりました。
実際にプレイしていてもこのようなシーンは幾度と無く経験しますよね。
そういう時は当たってしまった、やらかした味方の為にTPを使うのではなく、ダイアナが出来る最大限のことをしましょう。
集団戦で役に立たず1対1が非常に強くタワー破壊性能に優れたダイアナがやることは簡単ですね。
味方が負けて起きてしまう損失以上のの利益をこちらで出すことです。
結果を見れば判る通りゲームが終わりました。
自分のその時の強さや育ち具合を正確に測ることが出来てこそのプレイです。
ダイアナが味方の方に寄らなかったとしてもこちらの損失はデスのみですので寄る必要は一切ありません。
仮に敵が進軍してオブジェクトを狙った場合、確実にゲームが終わってしまいますね。
結果的には戻ったにも関わらずゲームは終わってしまいましたが...。
ダイアナの強さを測り損ねた敵側のミスです。


まとめ
・スプリットプッシュをする為には絶対的な強さ(育ち具合)が必要。
・味方と同時にアクションを起こし、○×ゲームで言うダブルリーチを掛ける必要がある。
・レーン状況をしっかりと確認し、絶対に犬死はしてはいけない。
・味方のミスが招いた不利な戦いに参加する必要は無い。
・損益をしっかりと天秤に掛けて計算出来る必要がある。
・不確定要素が多い集団戦は行わない必要がある。
・ダイアナの圧倒的な1対1の強さ、タワー破壊性能を信じること。

こんな感じでしょうか?
LoLにおいて集団戦とは必ずしも必要なものではありません。
SoloQとプロシーンを比べては少し違いますが、良い例なので比較してみましょう。
プロシーンを見ていれば分かる通り、無駄な集団戦は一切しないですよね。
何故なら集団戦をしなくてもオブジェクトを取る方法を理解しているからです。
集団戦は飽くまでも最終手段です。
集団戦をしなくてもオブジェクトを取れる間は集団戦をする必要はありません。
ダイアナという集団戦で役に立たないチャンプを使うなら尚更です。
如何に無駄な争いをせずにオブジェクトに繋げるかを意識して立ち回りましょう。
敵一人をピックアップして人数差を付ける、ダイアナの方に敵を複数呼び寄せて人数差を付ける等...。
非効率的な戦い方や不確定要素を多く含む戦いは拒みましょう。

しかし、現状の日本サーバーはこのような戦術を許してくれない人が非常に多いです。
スプリットプッシュに対する知識の不足、ダイアナと言うチャンプの理不尽とまで言える程のスプリットプッシュ性能に対する知識の不足、集団戦が正義、同調しない人が悪い等と非常にしょうもないものです。
ダイアナのスプリットプッシュを見て文句を言う輩が多いですが、気にしてはいけません。
同調(多数決による)を求められても応じる必要は一切ありません。
"多数決。間違ったことでも真実にしてしまえる、唯一の方法。" ※阿良々々木君から引用
間違ったものにあわせる必要は一切ありません。
ダイアナと言うチャンプの特性を存分に活かしたプレイをしましょう!

長々と書きましたがSoloQ最強プレイヤーと名高いDopaがSoloQのスプリットプッシュに関して述べた記事を読めば解決ですw
何か要望やら質問等ございましたらコメントにてお願い致します。